孤立した田原本線

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    私鉄で最も営業距離が長いのは近鉄ですが、いろいろな支線があります。近鉄のいずれかの駅から分岐しているんですが、田原本線だけは、どこの駅ともつながっていません。 

    JR王子駅には生駒駅からのびてきた近鉄・生駒線があり近鉄王子駅になっています。そこから150メートルほど離れたところに近鉄・新王寺駅があり、ここから田原本駅までのびています。わずか150メートルですが、接続していません。また田原本駅も橿原線とつながっておらず150メートルほど離れています。まさに単独の線で、近鉄でもここだけ。 

    前からなんで接続していないのか不思議に思っていたんですが、田原本線はもともと大和鉄道という路線で近鉄の支援というより関西本線・王子駅の支線という意味合いが強かったんですね。近鉄の前身である大起が大和鉄道を傘下におさめたのは大正14年だそうです。
    いまだに関西本線の支線という位置づけが強いので、そのままのようですが他社の阪神電車や京都や大阪の地下鉄とは接続しているなか、同じ近鉄なのに孤高を守っています。

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