明日香城塞群(1) 雷丘城

雷丘城
大君は 神にしませば 天雲の 雷の上に いほりせるかも
皆さんご存じのように柿本人麻呂の有名な歌で、歌の舞台は明日香にある雷丘(いかづちのおか)です。雷丘のすぐ近くで小治田宮と書かれた土器が見つかり、この付近に推古天皇の小治田宮があったようです。教科書の記載でもめている聖徳太子が小野妹子を隋に派遣し「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という国書を渡し、翌年には隋使・裴世清を連れて帰国します。一行を迎えた場所がこの小治田宮となります。
■雷丘城
雷丘は高さ10メートルほどの小高い丘で上に登ることができます。この丘は中世には城になっていました。一番上に主郭があり、隣りの郭との間には堀切もあります。これがなかなか見事な堀切でしっかり残っていました。よく見ると帯郭もありました。ただ掲示板などには城に関する説明はどこにもないので明日香を散策する人にとっては単なる丘です(笑)

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