草壁王子のお墓?束明神古墳

束明神古墳
束明神古墳

飛鳥からずっと西に行くと真弓の丘があります。佐田の地にあるのが束明神古墳。佐田集落の一番奥の高台に春日神社があり、神社の境内に束明神古墳があります。 

これがなんと八角墳!7世紀後半に造られた古墳です。被葬者はわかっていませんが、佐田では束明神古墳が草壁皇子(岡本天皇)の墓と伝わっています。万葉集や続日本書記にも佐田丘陵に草壁皇子に葬られた事が記載されており、ましてや八角墳ですので可能性は高そうです。明治時代に天皇陵の比定がはじまりますが、天皇陵に指定されると村の立ち退きがあると噂がたったため束明神古墳の石室上板を隠し、役人が古墳の上から鉄の棒をいれて石室を確かめる探査を免れたそうです。ですので、現在比定されている岡本天皇陵は南に300mほどずれたところにあります。 

草壁皇子といえば天武天皇と皇后・鸕野讃良皇女(持統天皇)の皇子で、大津王子が殺された後、王位継承の本命でしたが即位することなく28歳の若さで亡くなります。

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