アスキーパロディ版(1983年)

「7日間 ブックカバーチャレンジ」No6は雑誌アスキーのエイプリールフール冊子です。1977年に創刊されたのがパソコン専門誌の月刊アスキーで1983年に月刊アスキーから独立し全編パロディの別冊子になりました。

アスキーパロディ版
アスキーパロディ版

■リカちゃん人形のソフトハウス
リカちゃん人形を使った家のセットが誌面を飾ったことがあります。名前は「リサちゃんのソフトハウス」。SOHO(自宅でビジネスを行う形態)という設定で、家の中はコンピューターリストやカップ麺だらけ。今、流行りのリモートワークですなあ(笑)。

「リサちゃん、今日は楽しいソフトハウスごっこ。何日も徹夜したり、毎晩マックドナルドを食べてがんばります。夢は大きな億万長者。ファビコンソフトで一発当てれば、ビルも建ち。海外旅行にもいけます。ボーイフレンドのトール君は、疲れ切って寝てしまいました。でもリサちゃんは頑張っています。だって一儲けしたいんだもん」というセリフをパソコンに向かったリカちゃん人形がしゃべっています。パロディとは言いながら、なんとも身につまされる内容でした。

■実際に動いた南青山アドベンチャー
アスキーは表参道駅近くの南青山にあったマンションに本社がありました。紙面のプログラムを入力すれば実際に遊べました。アドベンチャーゲームといっても今のようなきれいなグラフィックも音楽もなく、キーボードを使って操作するテキストベースのゲームです。

南青山アドベンチャーはPC-6001、PC-8001、PASOPIA、MZ-80で動作しましたが、クリアできない人が続出した超難関ゲームです。クリアすると「よくぞ ここまで やりとげました。あんたは えらい!」と表示され、住所、氏名を書いて切手を貼って封書を送るとプレゼントがもらえたようです。

アスキーは月刊アスキーと共に大きくなっていきましたが、やがて衛星通信や半導体など新事業を始め、この多角化が失敗。出版事業に専念するようにしましたが月刊アスキーは2006年で休刊。とうとうアスキーという社名がなくなり、一つの時代が終わりました。

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