120年前の亀の瀬トンネル

昭和6年に起きた亀の瀬の地すべりによって道路や線路は寸断されます。亀の瀬を通っていたのは国鉄・関西本線で山間の狭い場所ですから亀ノ瀬トンネル(隧道)が通っていました。もともと造られたのは大阪鉄道時代の明治25年(1892年)です。このトンネルも含めて知すべりで全て埋まってしまいます。

亀の瀬トンネル
亀の瀬トンネル

平成20年から始まった地すべり対策工事の一貫で排水トンネル工事の掘削推進中に、レンガ構造のトンネル下り線(大阪方面行き)を発見。ほぼ当時の原形をとどめた状態でした。煉瓦積ですが、側壁は強度が高いイギリス積みになっていて上部のアーチは長手積みになっています。

亀の瀬では地すべり見学会が行われていますが、120年前のトンネルを見ることができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です