鉄道マニアの聖地 桑名駅近くの踏切

kuwana20130722.jpg桑名駅のすぐそばに三岐鉄道北勢線の西桑名駅があります。この西桑名駅を過ぎて、ステーションホテル桑名のちょっと先に行ったところに人と自転車が通れる小さな踏切があります。 

この何のへんてつもない踏切が鉄道マニアの聖地です。踏切の一番、東側を走っているのが三岐鉄道北勢線。ナローゲージ(762mm)という昔の軽便鉄道の線路の規格でとっても狭い幅の線路があります。今やナローゲージで現役の電車が走っているのは、この北勢線と四日市から出ている近鉄内部・八王子線しかありません。 

真ん中を走っているのがJRで、JRの軌道は狭軌(1067mm)。一番西側を走っているのが近鉄で、近鉄の軌道は広軌(1435mm)で新幹線と同じです。 

この桑名駅近くの踏切ではナローゲージ、狭軌、広軌の3つをいっぺんに渡れるという日本でただ一つの踏切。北勢線はこの踏切を過ぎると大きくカーブ―してJRと近鉄を橋脚でまたいでいきますので線路が3つ揃うのは、この踏切しかありません。 

地元・桑名の人もなかなか知らない聖地です。 

ナローゲージの電車 北勢線

昨日は伊勢へ行く前に近鉄電車で桑名へ

ところが桑名駅手前で電車がストップ。なんでも訓練で駅到着が5分遅れるとアナウンス!どういうこっちゃい!

桑名駅で降りて速足で改札を出て、西桑名駅へ。10分の乗り継ぎ時間が5分になってしまったのでギリギリです。支援センターの職員と一緒だったのですが、てっきり桑名駅近くの企業へ行くもんだろうと考えていたようで、あわててついてきました。電車で行けるところは電車で行くのが公共交通機関を残すための鉄則です。
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西桑名駅で切符を買い、電車に乗るとすぐ出発でした。危なかった。西桑名駅から出ているのが三岐鉄道・北勢線。昔は近鉄でしたが、赤字で放り出したのを三岐鉄道が面倒をみてくれている線です。何といっても特徴はナローゲージで、線路の幅が狭い、軽便鉄道規格になっています。
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日本、広しと言えども、ナローゲージの鉄道が現役で動いているのは三重県だけで、一つがこの北勢線。もうひとつが四日市から出ている近鉄・内部線です。
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4両編成ですが、線路の幅が狭いので車両の幅も狭く、足を延ばせば反対側の座席に足が乗せられます。いやあ、何ともマッチ箱のような電車でいいですなあ。