膳所城から瀬田の唐橋へ

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京都橘大学の講義を終え、スクールバスで山科駅へ。京阪電車に乗り換え逢坂山を超え浜大津駅へ向かいます。浜大津駅周辺では道路の真ん中を走る路面電車になります。関西ではだいぶ少なくなったので懐かしいですねえ。浜大津駅から2両編成の昔ながらの京阪電車に乗り換え、膳所(ぜぜ)へ。駅から少し歩くと琵琶湖があります。

この琵琶湖に突き出したようにあったのが膳所城。関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が、関ヶ原の合戦の舞台となった大津城をやめて東海道のおさえとして膳所城を作りました。当時は琵琶湖に城が映り、名所だったようです。明治になって廃城となり、現在は公園になっていますが、碑以外は残っていません。
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近くの神社には城の門が移築されていました。

なにもない膳所城から琵琶湖沿いを歩いてずっと南へ。琵琶湖沿いにずっと散歩道が整備されていて、なかなか快適ですね。ランニングしている姿や琵琶湖をカヌーで漕ぐ姿が見られます。

だんだん琵琶湖が狭まり、やがて瀬田川になります。瀬田川は宇治あたりから宇治川になり、やがて淀川になって大阪へ向かいます。瀬田川を進み、 JRなどの高架を過ぎていくと瀬田の唐橋があります。東海道新幹線から見える島にかかる2つの橋です。現在の橋の位置には織田信長が移したそうで、古代はもう少し新幹線寄りにありました。

壬申の乱では瀬田の唐橋が最後の激戦地に。この橋を落とされたら一気に大津京ですので、大友王子側も必死だったでしょう。京都を守る要所でもありますので、それ以降も戦いの舞台となっています。