東海道をゆく(蝉丸神社)

蝉丸神社

百人一首で有名な蝉丸。有名なのが「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」という句です。盲目で盲琵琶の名手というところから平家物語を語る琵琶法師の祖ともいわれています。

山科の四宮に住んだと言われており逢坂の関近くになります。亡くなってから関明神に合祀され、これが蝉丸神社になっています。逢坂の関に分社があり、他に上社と下社があります。まず下社に行ってきましたが、境内を京阪電車がぶったぎっていました。東海道沿いに灯篭や神社名の石碑があるんですが、境内に入ると、いきなり踏切になっています。ここは鎌倉の江ノ電かいなというような風情ですね。

下社の祭神は豊玉姫命ですので山幸彦、海幸彦ですねえ。

東海道をゆく(大津宿)

大津宿

江戸・日本橋と京の三条大橋を結ぶのが東海道です。江戸から京へ向かう時、最後の宿場(53番目)が大津宿でした。琵琶湖沿いに西に向かっていた東海道が南に90度曲がって坂を登ったところに2軒の本陣があり、本陣から見る琵琶湖が絶景だったようです。

江戸時代、大津と山科を結ぶ間に車石が敷かれ牛車の往来を助けていました。大津宿の碑の近くにもおかれていました。

日曜日に「坂の上の雲」が再放送されロシア皇帝ニコライ2世が登場しますが、皇太子時代に日本を訪れ斬りつけられ負傷した現場もすぐ近くにあります。いわゆる大津事件です。犯人である津田三蔵の墓は伊賀にあります。伊賀の寺町を歩いている時に見つけ、おおーこんなところにあるんだと驚きました。