
多神社のちかくを歩いていると太子道の案内がありました。
太子道とは、聖徳太子が斑鳩宮と飛鳥を行ききした古道で、筋違道とも呼ばれています。南北に対して斜めになった道が奈良盆地を通っていたんですが、市街地化でだいぶなくなりました。有名なのが田原本の宮古から近鉄田原本線・黒田駅の脇を通って伸びる道で、ほんまに斜めになっていろいろな道と交差しています。
太子道は20度傾いていて、発掘された法隆寺の若草伽藍も20度傾いており、蘇我馬子の嶋宮から、聖徳太子の斑鳩までがまっすぐ結ばれている仮説もあります。大陸からの使者が難波から大和川を遡って、まず出迎えるところが斑鳩宮でした。