井伊家の井戸

井伊家の井戸

浜松駅から三方ヶ原を横断し、気賀へ行った目的はもちろん井伊谷です!

気賀駅でレンターサイクルを借て20分ほど走れば井伊谷へ到着。大河ドラマ「井伊直虎」の舞台で、彦根藩・井伊家の故郷ですね。彦根藩といえば「井」と書かれた真っ赤な旗印が有名ですが、旗印のもとになったのが
井伊谷にある井戸の井桁です。井伊家初代が生まれたといわれる井戸で、井伊谷に移った時に本貫として井伊と名乗るようになりました。

井伊家は徳川四天王である井伊直政の時に彦根に移りますが、井伊家の聖地として彦根藩主が繰り返し井伊谷の井戸を整備し、今に残っています。大河ドラマでは山の中にある雰囲気ですが、田んぼの中にポツンとあります。

気賀関所

気賀関所

東海道は海岸沿いを進みますが、浜名湖が1498年の明応地震で外海とつながってしまいましたので「今切の渡し」を船で渡らないといけません。「今切の渡し」近くには新居関所がつくられました。

「今切の渡し」を避ける浜名湖を大回りする本坂通(ほんさかどおり)があります。女性や大名の利用が多かったことから姫街道とも呼ばれています。こちらには気賀関所ができ冠木門などが復元されています。ただし本来の場所ではなく実際にあったのは気賀宿の東側でした。1729年に清国の商人が京都で天皇に象を見せ、江戸の吉宗に見せる途中に気賀宿に宿泊しましたが大騒ぎだったのでしょうね。

シン・ハママツ計画

シン・ハママツ計画

浜松城の隣にある浜松市役所へ行くとロビーにエヴァンゲリオンの立像が立ってました。めちゃくちゃでかい!

シン・エヴァンゲリオン劇場版に登場する「第3村」のモデルが天竜二俣駅(信玄が攻めた二俣城跡があるところだあ!)なんだそうで、シン・ハママツ計画という遠州鉄道や天竜浜名湖鉄道を巻き込んだイベントを来年2月末までやるそうです。そういえば、浜松城にもパネルが展示されていました。

三方ヶ原

遠州バス

せっかく浜松まで行ったので有名な三方ヶ原の合戦の舞台へ。調べると浜松駅から気賀駅前まで遠州バスが出ていて姫街道を通り、三方ヶ原を突っ切っていきます。

■三方ヶ原の戦い
家康が信玄に大敗した戦です。浜松城を無視して三方ヶ原に向かう信玄に、このままでは武門の名折れになると家康が攻撃したという通説がありますが、最近の説では信玄は三方ヶ原から堀江城の攻撃にすすんだことが原因のようです。堀江城は浜名湖の水運を支配する拠点で、ここを抑えられると物流がとめられ浜松城での籠城ができなくなります。家康は止めざるを得ませんから攻撃をしかけますが散々にやられます。ただ敗北が決定した頃には夜になっていたため地の利がある徳川側が逃げられました。

■住宅地の三方ヶ原
三方ヶ原というと草原が拡がる台地イメージだったのですが、遠州バスが走るのは住宅地のなかです。家康軍が最後に一矢報いた犀ヶ崖や銭取(無銭飲食した家康から老婆が金をとったところ)というバス停を通っていきますが、往時の雰囲気はどこにもないですね。ただ姫街道の街道脇には松並木が続いていました。