ソーシャルファイナンス

三重県庁のすぐ近くにある三重県水産会館でソーシャルファイナンスセミナーがあり参加してきました。

金融関係者、NPO、商工会議所など支援機関の参加者が多かったですね。まずは概説の話がありました。海外ではソーシャルバンクも登場しているほ
どメジャーになっていて、移民やマイノリティーはそのそも銀行へ行っても口座開設すらできない状況にあり、必然的に発達してきたそうです。

次は具体的な事例の話で、まずはミュージックセキュリティーズ株式会社の小松社長。もともとミュージッシャンがレコード会社に所属せず、自分で
CDを作ろうと思っても金がなく銀行は融資してくれません。そこでプロジェクトに対するファイナンスの仕組みを考えたところからスタート。

出資ではなくプロジェクトに対する投資です。ミュージッシャン向けだったのが純米酒を作っている蔵を応援しようと酒米を仕入れるファンドへ発展。それがいろいろな形式となって発展しています。

今回の震災ではセキュリテ被災地応援ファンドを作り、義援金ではなく工場や生産設備を復活させ生産することで返済してもらうファンドにしていま
す。ただ工場が津波で流されたりマイナスからのスタートですので半額は応援金(寄付)という形で投資家を応募していますが、全国から1万6千人以上が投資
しています。投資家は30台男性でサラリーマンという一般人が一番多いそうです。

▼セキュリテ被災地応援ファンド

http://oen.securite.jp/

次は東海三県を対象にNPOバンクを展開しているコミュニティー・ユース・バンク momoの木村代表理事。ユーズというように若者は信用がなく金融機関の融資対象にはなりにくく、そういったミスマッチ解消などを目指しています。

いろいろな形態のファイナンスが登場しており、なかなか勉強になりました。