大阪商工会議所のバル・セミナーに参加してきました。バル(BAL)というのはスペインの飲食店のことで、商店街の振興策として最近、注目を集めていrます。
3千円で5軒まわれる前売り券を買い、参加している飲食店を周ります。お店の方はバル・メニューとワンドリンクを提供します。実質、1店あたり
600円の負担ですが、お店はサービスしていますのでお客さんにとってお得。お店にとっても店を知っていただくチャンスになります。またバルのマップを
持って街中をウヨウヨしますので町に活気が生まれます。三方よしのシステムになっています。
従来の商店街振興はイベント型で、例えば姫路のB!グランプリでも付近の商店街への波及はほとんどありませんでした。その点、バルは新しいお客さ
んに店を知ってもらえ、終わってからまた店に来てもらえます。伊丹市のバルでは老舗の鮨屋さんにも参加してもらい、止まっているお寿司を食べたことがない
若者が来店。その後、若いお客さんが増えたそうです。立ち飲み屋さんにも女性はほとんど来なかったのですが、バルで来店し、その後、女子会開催などで利用
されるようになったとか。
関西では伊丹市が最初にはじめ、この5月に第6回目が開催されます。講師は伊丹市でバルを仕掛けている綾野副参事。直近では3100冊のチケット
が売れ、100店舗が参加したそうです。マップやチラシなどの印刷代が必要ですが第一回目は兵庫県の助成金をうまく活用。2回目以降はチケット販売で助成
金なしで回すようにしています。お店で使われたチケットには500円がバックされますが、売値との差額の100円がプールされて次回の印刷費などに回され
ます。3000冊でると150万円プールでき、うまくまわるようになっているそうです。
→ 伊丹まちなかバル
写真は大阪商工会議所の敷地内にある若宮商工稲荷神社。大阪商工会議所初代会頭の五代友厚が大阪の商工業発展を祈念した神社が発祥なんだそうで、商売繁盛をお願いしてきました。