なぜ吹上ホールは15度曲がって建っているのか?

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5月から名古屋市新事業支援センターのマネージャを務めるようになり、吹上にある名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)へ週2回ほど行っております。以前から不思議だったのが振興会館の立ち位置。若宮大通(100メートル通り)沿いに振興会館があるので、大通に向けてまっすぐ建てるはずが、15度ほど斜めに建っています。大通沿いのコンビニやビルなどはまっすぐ建っていますが、振興会館だけが斜めです。
名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)は黒川紀章が設計したので、奇をてらって斜めに建てたのかと思っていたら、どうも違うようでスペースの問題だったようです。振興会館と隣の吹上公園は名古屋刑務所の跡地ですが、刑務所の形は正方形。正方形の一部が100メートル道路計画にひっかかったため斜めに削られることになりました。刑務所跡地の端が今も残っていて一つは吹上公園の角で、もう一つは道路になっています。吹上ホールのすぐ近くに直角に曲がった道がありますが、ここが刑務所の端。地図を見て、なんでこんな変な道があるのか不思議でしたが、これが端たっだんですね。
正方形の土地は100メートル道路から見ると30度ほど傾いていました。つまり刑務所の敷地にまっすぐに建てたのが今の振興会館(吹上ホール)というわけです。歴史的背景から言えば、振興会館が本家本元で100メートル道路が斜めに通っているだけなんですが誰もそうは思わないでしょうね。(笑)
さて吹上という地名ですが、昔は入海になっていて、風波が岸に吹き上げていたことに由来するです。古代は名古屋もこんな内陸部まで海だったんですねえ。