吹上観音

fukiage201208.jpg名古屋市新事業支援センターは吹上ホールの5階にあり、目の前は100メートル道路。100メートル道路とは太平洋戦争後の復興計画でできたもので吹上ホールの前を通っているのは若宮大通です。

片道4車線で真ん中には別に高速道路が走っています。道路幅は文字通り100メートルあり、徒歩で横断すると片側車線を通って高速道路の上を歩いている途中で信号が変わります。2回の信号でないと渡れません。

吹上ホールのすぐ近くにあるのが吹上観音。支援センターの皆さんに聞いても誰も知らなかったので、ネットで調べて出かけてきました。

100メートル道路から細い通りを入ったすぐの所にあります。この通りは旧愛知郡道で細い通りですが明治時代にこの辺りにあった愛知郡の村々を結ぶ主要道でした。いわば現在の100メートル道路ですね。

吹上観音は思っていた以上に大きく、中央には千手観音、他には地蔵菩薩、弘法大師像、おもかる地蔵が並んでいました。小塚村の守護仏として文政4(1821)年につくられそうです。地元の方がずっとお参りしているようで、法要の時の写真などが堂内に飾られていました。

吹上観音の目的はもう一つあり、この地にあった古墳の霊を追悼する意味がありました。茶臼山古墳と太郎塚と呼ばれる2つの古墳があったようですが名古屋刑務所を建設する時に古墳をどうも壊してしまったようですね。100メートル道路を作る時に名古屋刑務所が移転され、現在の吹上ホールや吹上公園になっていますので名古屋市新産業支援センターは古墳の上に建っているのかもしれません。