B言語の後にできたからC言語と名づけられた

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C言語という言葉を聞いたことはありませんか。システムを作るにはプログラムが必要。プログラムはプログラミング言語を使って作ります。C言語はプログラミング言語のひとつです。 

■中学でプログラミングが必修に

学習指導要領が改訂され、2013年度から中学の技術・家庭ではプログラミングが必修になりました。今年度から中学の保健体育でダンスが必修になり、”ヒップホップなんてやったことない”という先生がダンススクールに通う羽目となりましたが、今は、”机は作れるがプログラムなんか作ったことがない”という技術の先生が頭をかかえています。いずれにしても数年後にはプログラミングを習った世代が社会に出てくることになります。

プログラミング言語にはそれぞれ得意・不得意があります。例えば蓮舫議員の”2位じゃダメなんですか”で有名になったスーパーコンピュータ「京」では科学技術計算が得意なFORTRANというプログラミング言語が使われています。事務処理が得意なプログラミング言語はCOBOLです。50年以上も前に作られやプログラミング言語ですが、いまだに現役で家電通販最大手のジャパネットたかたの販売管理システムはCOBOLで作られています。

■B言語の次に開発されたのでC言語と名づけられた

学生でもプログラミング言語を作ることができるので星の数ほどのプログラミング言語が生まれます。しかしプログラマが実際に使い、生き残っているプログラミング言語はそれほど多くありません。よく使われるプログラミング言語のひとつがC言語。AT&Tベル研究所のケン・トンプソンが開発したB言語を改良して作られたのでC言語と名づけられました。C言語が普及したためB言語は絶滅してしまいます。

B言語の前にA言語があると話が面白いのですが、実はBCPLという言語が元になり、先頭のBをとってB言語と名づけられました。C言語の命名は、アルファベット順でなく、「BCPL」の2文字目だという説もあります。

A言語はありませんがD言語はあります。C言語の後継を目指した言語ですが、あまり普及していません。アルファベットとしては、かなり飛んでQ言語(日立の汎用機で使われた簡易言語)、R言語(統計解析向け言語)があります。

■JaveはC言語から生まれた

C言語はOSを作るために開発された経緯もあり、プログラマの多種多様な要求に応え、何でもできるプログラミング言語となっています。この何でもできるというのがクセモノで、ポインタを使ってメモリー上の特定の番地にアクセスできます。便利な機能なのですがプログラムミスをすると簡単にメモリー上にあるシステムを破壊できます。

Javaというプログラミング言語はこの危険な「ポインタ演算」をできなくした言語で、C言語などを元にして生まれましたのでC言語の親戚です。

Javaは開発メンバーがよく出入りしていた近くのコーヒーショップのJavaコーヒーから名づけられました。プログラマはコーヒー好きということもあり、プログラマに好まれるようなプログラミング言語にしようという願いからです。そしてJavaのマークはコーヒカップになりました。