古布の世界は古書と同じ

iga201203.jpg朝から伊賀上野の企業を4社、まわってきました。

その中の1社が古布を扱うお店。古布は、なかなか奥深い世界です。お店には時たま着物などを捨てるので見に来てと連絡が入るのですが、まず買い取
るような品物は出て来ないそうです。値打ちがあるのが江戸時代の縮緬や東北地方でよく使われていた夜着、使い古した野良着、年季が入った酒袋など。

こんなモノと思って皆が捨ててしまうものが高いそうです。反対にきれいな着物などはほとんど値打ちがありません。ただし、時代によって流行り廃りがあるそうで、話を聞いていると初版本ブームなどがあった古書の世界と同じですね。

また仕入れが勝負というのは古書と一緒です。このお店では京都の業者市などで仕入れていて古物商の業者が集まり競りが行われます。店を持たず、地方を回って商品を仕入れ、業者市で売っている業者もいて、こうなるとまったくセドリですねえ。

ボロに値打ちがある

ebisu201201.jpg伊賀上野の車坂商店街に古布の店があります。

古布「にしぐち」というお店で3年前に隣家からの出火で全焼してしまったのですが、お店を建てなおしてがんばっています。伊賀へ行くと時たま寄っているのですが古布の世界は奥深いですね。

木綿で昔の農作業で使った野良着がお店にあったんですが、片袖が落ちていて、どう見てもボロキレなんですがこれがウン万円!話を聞いてみると高いものでは70万円するそうです。ヒ~エ~!

どこの農家でも使っていましたが、すり切れてツギをあて、最後はボロ切れだと思って捨ててしまうので、ほとんど残っておらず古布市でも高価に取引されています。こんなボロキレがね~え。ビンテージ・ジーンズの世界とよく似ていますが、さっぱり分かりません。

古布「にしぐち」

http://kofunisiguti.goods.officelive.com/default.aspx

伊賀上野の町を歩いていたら茅町の恵比寿神社で初恵比寿で賑わっていました。大阪は十日戎なんですが伊賀は19日、20日なんですねえ。境内では恵比寿踊が奉納されていました。