9月26日はワープロの日でしたが、本日はパソコンの日です。今から38年前の今日、初めて「パーソナルコンピュータ」と名乗りったPC8001が日本電気 (NEC)から発売されます。
当時のコンピュータといえばマイコンの時代です。ボード(基盤)がむき出しで、ユーザーが自分で組み立てないといけない、まだまだホービーが中心でした。そんななか筐体に入った形で売られたのがPC8001です。ビジネスで使えそうだと初めて感じさせたパソコンでした。
ただし当初の企画では発売されたPC8001と全然違った形をしていました。マイコン全盛の時代で、日本電気の開発陣はどうしてもマイコンを発展させた形で考えていました。そこでPC8001の試作機を作り、マニアを集めて見てもらうことにしました。
■マニアがPC8001を完成
日本電気のお歴々の前に長髪でジーンズ姿のマニアが集まり、「ここはこうした方がよい」、「これは止めて、こうしたら」と色々な意見が出ました。例えばキーボードの現在テンキーがおかれている場所には試作機では16進数のキーボードが置かれていました。(0~9 A~Fのキーが並びます。)マニアからは仕事で使うなら計算はテンキーの方がよいと意見が出て、テンキーボードに変更されます。
また試作機はかなりどぎつい配色で本体やキーボードはクリーム色、文字が赤色でした。これをオフイスになじむように渋めの茶系の配色にしました。
マニアの意見を採用して改良され発売されましたが、これが大ヒットに。価格は168,000円で外国製パソコンに比べてかなり安く、1983年に生産終了するまで25万台を売りつくしました。