走人足止め(杭全神社)

杭全神社 狛犬
大阪の難読地名の一つが「杭全」。さて、なんてよみますか?
正解は「くまた」。平野郷には坂上田村麻呂の孫が建てた杭全神社があり、祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。神社の前には狛犬がありますが、狛犬の手にはグルグルと糸のようなものが巻かれています。
これは「走人足止め」という願掛けだそうです。走人とは家出人のことで、紐を二本用意し、一本を狛犬の足に結んで、願を掛けます。もう一本を持ち帰り、走人(家出人)が残した履物に結んでおきます。これによって走人の居場所がわかったり、家に帰ってきたりするという言い伝えがあります。これが転じてお店では客足が遠のかないように、恋人が離れないようになどの願掛けにも使われています。

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