大文字送り火の火床

大文字
如意岳城から銀閣寺に向かって山道を降りる途中に五山送り火の火床があります。いわゆる「大」の部分です。
そうそう京都人の前で”大文字焼き”と言ってはいけません。「京都には”大文字焼き”なんて言葉は、あらしまへん」とバカにされます。言うなら”大文字の送り火”です。
遠くから見ると、きれいな「大」ですが近くで見るとコンクリートの火床が点々と続いているだけの代物。この火床の上に薪を井桁に組んで8月16日に点火します。
50年ぐらい前、京都のバカな学生達が送り火の前日から山に入って隠れて待機し、「大」の点灯と共に束にした懐中電灯をつけ「犬」にしてしまったという事件が起きます。学生たちはこっぴどく叱られて京都新聞に犬文字事件が掲載されたそうです。「夜は短し歩けよ乙女」ではありませんが、京都は学生を阿呆にする不思議な街でもあります。

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