渋川廃寺跡

昨日は大阪府よろず支援拠点のお仕事でJR久宝寺駅へ。昔、八尾に住んでいたので、時たま来ていたのですが、駅前はすっかり変わっています。

渋川天神社
渋川天神社

このあたり古代は物部の土地で、お昼休みに近くにある渋川天神社へ。ここの境内で見つかったのが渋川廃寺跡。

発掘調査から飛鳥時代前期の7世紀前半頃の創建と考えられています。日本史では蘇我馬子と物部守屋が仏教導入で争ったと習いましたが、渋川廃寺は物部氏の氏寺だったようで、争った原因は新羅や百済など半島情勢への考え方にあったのではと言われています。

物部守屋が滅ぼされた河内国渋川郡の館も少し南に行ったところにあります。

韋駄天山城

蔵王堂の近くに標高370mの韋駄天山があります。階段があったので登ると頂上は細長い削平地になっていました。吉野は全山が山城ですが、ここも郭だったんですねえ。

韋駄天山
韋駄天山

頂上には小さな祠があり、祠の向こうには蔵王堂が見えます。階段以外は切岸になっており単郭だったようです。韋駄天山からは街道を見下ろせ、また遠くまで見渡せますから物見には最適な場所です。

吉野城攻防戦

日本史にたびたび登場する吉野山。全山が山城になっており、吉野城という名前がついています。

大塔宮陣地
大塔宮陣地

後醍醐天皇が笠置城で挙兵した時に大塔宮護良親王も参戦。幕府軍の攻撃に笠置城が陥落し、後醍醐天皇が隠岐に流されることになりますが護良親王は逃げ出し十津川などを経由して吉野山に入ります。

■吉野城攻防戦
護良親王は千早城の楠木正成と連携し吉野城で挙兵。幕府軍が攻め寄せ吉野城攻防戦が始まります。

6万もの幕府軍に攻められ、よく防ぎましたが劣勢は明らか。護良親王らは青い蔵王権現のある蔵王堂前の広庭で最期の酒宴を始めます。護良親王自身、負傷し血だらけでしたが大きな杯で酒3杯を飲み干します。写真はこの酒宴が行われた場所で太平記の名場面ですね。もっとも観光客は蔵王権現がお目当てで、庭の写真を撮影しているような酔狂な人間はいません(笑)。

攻め寄せる幕府軍に対して護良親王は自害しようとしますが村上義光が護良親王をさとし親王の身代わりとなって親王を脱出させます。徳川家康の三方ヶ原の合戦のようですなあ。

後醍醐天皇・玉座

日本史で学んだ建武の新政。

後醍醐天皇・玉座
後醍醐天皇・玉座

鎌倉幕府を滅び、後醍醐天皇を中心に親政をはじめますが、やがて足利尊氏と対立。後醍醐天皇は吉野に逃れ南北朝時代が始まります。ということで吉野に残る後醍醐天皇の玉座です。ここが南朝の拠点でした。吉野山の上なので冬は寒かったでしょうね。

■よく分からない建武の新政
この建武の新政ですが、実はよく分かっていません。公家中心の政治が始まり武士の不満がたまって失敗したと昔、習いましたが、そんなことはなく、この時に生まれた政治システムがそのまま室町幕府にも引き継がれています。

東国を中心とした御家人と近畿を中心とした悪党(御家人じゃない武士)との対立など複雑な要素がからまっています。そもそも後醍醐天皇の討幕の動機は自分の息子を皇位につけたいことにあり足利尊氏はOKと言っているので二人が争う必要はなく、御醍醐天皇が吉野へ逃れた時、足利尊氏は「なんで~え」と思ったでしょう。

船場総研Zoom会議

昨日は船場総研のZoom会議。コロナ禍のためオンライン開催です。

船場総研
船場総研

15時開始で、てっきりオンライン飲み会だと思って15時前から飲んでいました(笑)。そしたら「日本人が知らないインバウンドで人気のお寺」や品質管理のガチなプレゼンがはじまり、オイオイ(笑)。結局、最後まで飲みながら参加しておりました。

【船場総研】
船場総研とはパソコン通信Nifty-Serve・FLICフォーラムにあった船場勉強会(今も現役で活動中)のOB組織。中小企業診断士試験に合格した後、OBが勉強会に参加して受験生の邪魔をしないように作られた隔離組織です。ここらへんはキックさんがプレゼンしていました。

推古神社

近鉄平端駅近くを歩いて見つけたのが推古神社。

推古神社
推古神社

推古って、まさか推古天皇!と思ったらピンポンでした。このあたりの地名が額田部。

そうです!推古天皇の別名が額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)で、その額田部です。額田部一族の本拠地だったようで額田部湯坐連氏が推古天皇の養育を担当していました。大海人皇子(天武天皇)も養育した凡海氏(海部一族)から海人と名付けられましたので当時はふつうだったんですね。

部とは本来は人的な集団のことで全国に分布していて、ウチの近くにも近鉄・額田駅があり額田という地名が残っています。もともとは額に旋毛(つむじ)がある馬を献上したことから額田部の姓をたまわりました。馬飼に関係した氏族だったようです。

消費税の転嫁拒否等に関する調査

中小企業庁から「消費税の転嫁拒否等に関する調査」が届いていました。消費税率の引き上げがありましたから、上乗せしてきちんと払われているかの調査ですね。

消費税の転嫁拒否等に関する調査
消費税の転嫁拒否等に関する調査

消費税といえば2023年からインボイス(適格請求書等保存方式)が始まりますね。ウチもBtoBビジネスがあるので対応を考えないと。企業では消費税を消費者から受け取り、仕入れした分は消費税を支払い、相殺した額を税務署へ納税します。

モノだけでなくサービスでも同じなんですが、インボイスがはじまると課税事業者からの仕入れでないと相殺できなくなります。BtoCビジネスでは関係ないんですがBtoBビジネスでは課税事業者にならないと取引に影響が出てきます。