ニッカ池

毛利
報道ステーションで天気予報となると六本木ヒルズの毛利庭園がバックに映ります。だいたい天気予報が終わるとテレビを消して、本を読んで寝てしまいます。(笑)六本木ヒルズのある場所には江戸時、長府毛利家(支藩)の屋敷がありました。
江戸時代初期、幕府や他の諸藩を折衝にあたる江戸留守居役をおくことになり白羽の矢があたったのが福間彦右衛門という人物。筆まめだった人で膨大な日記『公儀所日乗』を残してくれました。おかげで当時の社会情勢や幕府と藩との関係がよくわかる一級資料になっています。講談社学術文庫から「江戸お留守居役の日記」として出ています。
麻布の土地はもともと水が豊富なところで江戸時代から金魚養殖がよく行われていました。戦後1952年にニッカウヰスキーの東京工場ができた時、毛利庭園にあった池はニッカ池と呼ばれていました。
とてもきれいな水で、ジュンサイも生えていたそうです。ウイスキー造りには最適だったのでしょう。現在は毛利池となっていますが、かってのニッカ池はこの毛利池の地下に埋土して保存されています。こんな話は「マッサン」には出てこないでしょうね。

紅生姜の天ぷら

紅生姜の天ぷら
織田作之助の代表作「夫婦善哉」に
「路地の入り口で牛蒡、蓮根、芋、三ツ葉、蒟蒻、紅生姜、鯣、鰯など一銭天婦羅を揚げて商っている種吉は借金取の姿が見えると、下向いてにわかに饂飩粉をこねる真似した。」
という一節が出てきます。
子供相手に天ぷらを揚げて売るお店の描写ですが、ちゃんと紅生姜の天ぷらを売っています。
今日のお昼は天ぷら蕎麦にしようとスーパーへ行くと、天ぷらコーナーに紅生姜の天ぷら(68円)を売っていたので、迷わず購入。時たま売り切れになっていたりします。紅生姜の天ぷら、やっぱり、おいしいですなあ。
以前に日経新聞で紅生姜の天ぷらを取り上げていましたが、この紅生姜の天ぷらって大阪、奈良、和歌山で食べる人が多く、同じ関西圏でも兵庫、京都、滋賀ではそれほどでもないという調査結果が出ていました。関東にいたってはスーパーへ行っても売っていません。
その割には、さっきクックパッドを見たら、「紅しょうが 天ぷら」 のレシピが122品あがっていました。でも全国的ではないんですね。ビールのアテには最高なのにねえ。

織田信長居館跡

織田信長居館跡
岐阜へ行った時に一番楽しみにしていたのが織田信長居館跡。
場所は金華山ロープウェイの裏側にあります。ここにあったのが織田信長の居館跡。と言っても観光客はほとんどいません。発掘された虎口(入口)が復元され、他は発掘中です。
後奈良天皇の法会の財源問題で岐阜へ赴いた山科言継の日記が残っていますが、信長に連絡をとろうと右筆(秘書)の武井夕庵に頼むと、信長は山上の城にいて、「老人の身で山登りは大変だろうから、明日、麓の邸宅で会おう」、と信長から返事がありました。
山科言継と織田信長が会ったその邸宅が織田信長居館跡です。しかも、三河の徳川家康にも頼みにいくという山科言継に、「老人の身でこの酷暑のなか、三河まで行くのは大変だから家康には飛脚をとばして資金を調達するから、この岐阜で待っておればよい。」と飛脚で資金調達を助けてくれました。織田信長の実像について見直しが行われていますが、こまやかな気遣いをする人物だったようです。
山科言継の後、この邸宅を訪れたのがポルトガルの宣教師ルイス・フロイス。キリスト教布教の許しをえます。最初に会ったのが邸宅跡で、美しい庭園がいくともあると本国に報告しています。この庭園が、現在も行われている発掘で見つかり、邸宅跡からは金箔瓦も出土しています。安土城以前に金箔瓦を使っていたんですね。迎賓館のような存在だったようです。

稲葉山城(岐阜城)

稲葉山城
先週、セミナー前に行った稲葉山城(岐阜城)。
さすがにセミナー前に金華山を登るのはやめてロープウェイに乗りましたが、高所恐怖症にはたまりませんね。岐阜城は昭和31年に造られたお城で、中は史料展示室になっています。一番上は展望台になっていて、濃尾平野が一望できます。名古屋駅前のツインビルもよく見えますので、戦国時代は織田軍の動きもよく分かったでしょう。
稲葉山城は難攻不落の城といわれた割には、よく落城しています。まずは竹中半兵衛に策略で落とされ、次は織田信長。「絵本太閤記」では秀吉が稲葉山城攻めで戦功をあげ、これ以降、瓢箪を馬印にしたという話があり、岐阜城にも千成瓢箪発祥の地という岩がありましたが、眉唾モノでしょう。
最後の落城は関ヶ原合戦の前哨戦で、織田秀信(三法師)が守る岐阜城を池田輝政と福島正則に攻められて落城。池田輝政は岐阜城の城主だったこともあったので、有利でした。
城のあちこちに戦国時代の跡があり、ちょっと脇に入ると野面積みになっている古い石垣があり、堀切も残っていました。昔の郭跡はレストランなどが建てられていますが、そう大きな城ではないですね。

正倉院展

正倉院展
正倉院展、いつもは平日の夕方に行くのですが、今年はうまく予定があわず本日、奥さんと出かけてきました。といっても混む昼間ではなく、オータムレイトチケットの時間帯。
オータムレイトチケットというのは閉館の1時間30分前より入場できる当日券で、今日は日曜で19時まで開館してますから17:30から入場できます。また800円の割引券にもなっていてお得。(通常は1,100円)
さすがに日曜なのでオータムレイトといえども少し混んでいました。 もっとも入場の待ち時間はなし。また18時半ぐらいに入口近くまで戻ると人はほとんどいませんので崑崙や酔胡従の伎楽面も間近で見られます。
正倉院展では毎回、写経生の古文書を楽しみにしているんですが、今年はなかったですね。その代わり恵美押勝が書いた、東大寺封戸処分勅書がありました。力強い筆跡の文章で最期には藤原恵美朝臣と記載。恵美押勝といえば藤原仲麻呂のことで、日本史に出てきた藤原仲麻呂の乱(孝謙天皇・道鏡と対立しクーデターを起こそうとして失敗した事件)の張本人。
以前、写経生が夜中に起こされて正倉院から武器を取り出した古文書が正倉院展で展示されましたが、これが藤原仲麻呂の乱に備えたものでした。写真は閉館間近の奈良国立博物館です。

大阪中小企業診断士会 交流会

大阪中小企業診断士会
昨晩は天満橋にあるドーンセンターで大阪中小企業診断士会の交流会を開催。
大阪中小企業診断士会は大阪府中小企業診断協会とは別に独立コンサルタントで構成された団体で、150名ほどの会員がおります。
会員通しの親睦を深めるため、昨年度まで2ケ月に1回程度、交流会を開催していたのですが、今年度から年2回の開催に変わっています。というわけで上期の交流会を昨晩開催しました。最終的には46名が参加。
福田理事長の挨拶では「中小企業診断士の日」を作る話も飛び出していました。各グループやプロジェクトからの近況報告のあとに、部屋を模様替えして立食形式でパーティを開催。無事に終わりました。
下期の交流会は4月4日(土)の予定です。

伊勢三大B級グルメ ドライカレー

ドライカレー
伊勢のグルメといえば伊勢うどんやら豚捨などいろいろあるんですが、三大B級グルメなるものがあります。
・キッチンクックのドライカレー
・モリのスパゲティ
・まんぷく食堂のからあげ丼
3軒とも、近鉄・宇治山田駅近くにあり、学生などで賑わうお店。午後から急に相談対応で伊勢商工会議所へ行くことになったので、昼飯は久しぶりにキッチンクックへ寄ってきました。伊勢へは水曜に行くことが多いのですが、水曜はキッチンクックの定休日なんで、なかなか行けません。
カウンター8席+4人席×3で、昼時に行くといつも一杯ですね。3回転はしていますが、これを店長一人だけでやっています(笑)
頼むのは、名物のドライカレー。今日は奮発してドライカツカレーです。店内にメニュー表があって、メニューにはトンカツやらいろいろ書いてあるんですが、ドライカツカレーは書いてありません。(笑)
皆、ドライカレーを頼むので大きなフライパンで常にご飯を炒めています。これが、すごい量で感心します。お客さんは地元の人が多いのですが、ネットでも有名なお店なんで観光客もよく来ています。忙しくても店主一人なので、店主をうまくつかまえて注文しないといけない技が必要です。

加納城

加納城
岐阜のお城と言われて、まず思い出すのが岐阜城。金華山にある山城です。加納城と聞いても岐阜市以外の人には通じません。
岐阜城は関ヶ原の戦いの前哨戦で落城し、廃城となってしまいました。代わって江戸時代に整備されたのが加納城。岐阜駅のずっと南が城下町になっていて加納城がありました。加納という地名は古く、織田信長が初めて楽市楽座を出したのが加納市場。加納は美川憲一の「柳ヶ瀬ブルース」で有名な柳ヶ瀬商店街あたりから、ずっと南に拡がっていました。
北側(金華山の麓)には斎藤道三や信長が作った戦国時代からの城下町がありましたが、関ヶ原の戦いなどでさびれ、加納が新しい城下町として発展します。岐阜駅でレンターサイクルを借りて、さっそく加納城へ行ってきました。加納大手門という地名があり、ここから入っていくと本丸跡があります。
加納城は水堀で囲まれたお城で現在は本丸の土塁・石垣が残っています。土塁で囲まれた中心部は公園になっていて、グラウンドなどで使われていましたが、けっこう広く、篠山城の主郭ほどあります。石垣も古い時代の野面積みでした。都会に土塁がきっちり残っているのがいいですねえ。

中小企業採用力パワーアップセミナー

長良川
岐阜市にある長良川国際会議場で、「ITを使ったPR」というタイトルでセミナーをしてきました。
中小企業採用力パワーアップセミナーという岐阜県・労働雇用部が行っているセミナーです。先週、大垣のソフトピアで行ってきたのですが、今回は岐阜会場での開催。これで私の担当分は全て終了です。
私の担当は午後でしたので、朝から岐阜へ出かけて、加納城、稲葉山城、織田信長居館跡をめぐってきました。町中に戦国時代の総構の土塁が残っているのは、すごいですねえ。
セミナー会場は長良川を渡ったところにある長良川国際会議場。鵜飼のすぐ近くなんですね、写真の真中に映っているのはホテルで長良川国際会議場はその横にあります。

近鉄・川原町駅 高架化

塩浜駅
近鉄・名古屋駅から津方面へ向かうと四日市駅の手前が高架化されており、川原町駅がきれいになっていました。川原町駅は四日市から一駅目で名古屋よりの駅。もっとも伊勢方面へ向かう下り線だけで、上りはこれから高架工事が始まるようです。10月25日(土)から高架に切り替えたようです。もっとも距離は短く海蔵川と三滝川の間の1km弱の間です。
近鉄・奈良線、上下線の高架化は9月に行われ、こっちは八戸ノ里~瓢箪山間、約3.3kmが高架になりました。
今、阪神電車も高架化工事をしていて、住吉駅の東側から芦屋市境までの約4kmが高架化されます。踏切がなくなると人や車の行き来が楽となり、お店の商圏が拡がる効果があります。電車のスピードアップにもなりますが、団塊の世代が定年を迎え、電車の通勤客が減る中でなんで高架化工事が行われているのかは、よく分かりませんね。
写真は塩浜駅に止まっている作業車です。