
イソップ物語や今昔物語集など各地の文学に影響を与えたのは何でしょうか?
答えはジャータカ。
じゃあジャータカって何だ、という話になりますが、ブッダの前世を説く547の物語です。無料オンライン大学講座gaccoで上智大学が提供している「アンコールワット研究」が提供され3週目を受講していますが、仏教美術でこのジャータカが出てきました。偉大なブッダを強調するに従い、現世の修行だけでなく、過去の修行や善行によって偉大なブッダになったという考え方が出るようになりました。そして生まれたのがジャータカで、もともとはガンジス河流域に伝えられた教訓的寓話だそうです。
茂福城

茂福で「もちぶく」とよみます。
近鉄名古屋線に乗ると富田駅の手前でこんもりとした森と茂福城という文字が見えます。近鉄に乗るたびに、車窓から城の文字が見えるのでずっと気になっていたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。先日、西坂部城へ行った後に寄ってきました。富田駅から15分ほど歩いたところにあります。
北勢四十八家の朝倉氏の居城。戦国時代には近鉄の駅で2つほどしか離れていない羽津城主と戦った茂福合戦が起きています。やがて織田信長の伊勢侵攻で滝川一益によって滅ぼされてしまいました。
城郭の北西の土塁だけが残っていて石碑が建っています。近くには富田城もありましたが、こちらは跡形がなくなっています。
西坂部城

四日市商工会議所でセミナーを行ってきました。午前で終わったので、そのまま四日市郊外にある西坂部城へ。
周辺は三重団地という住宅街として開発されていますが、公園として城跡が残っています。主郭にブランコが置かれているのはご愛嬌ですが、郭跡や土塁跡がしっかり残っています。地名も城山になっており、住宅街が開発されると山城は破壊されますが、公園として残っていました。
主郭からの眺めはよく四日市の街や伊勢湾が一望できます。城の歴史は古く、源平の合戦時代に造られたと言われています。平氏が源氏に敗れ西国へ逃げますが、伊勢平氏の郷である伊勢で反乱が起きます、それが「三日平氏の乱」。この時に造られたのが西坂部城と言われています。
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真田丸

真田丸、ご覧になっていますか。
時代考証がけっこうしっかりしていて、主人公も真田幸村ではなく真田信繁になっているし、信繁の父親である真田昌幸が武田信玄に仕えていた頃には武藤喜兵衛と名乗っていました。真田昌幸が徳川家康と初めて会う時にこの武藤喜兵衛の名前が出ていたので、思わずテレビの前で「オオッ!すごい」と思っておりました。
武田勝頼滅亡の前兆となった浅間山噴火や指月伏見城が慶長伏見大地震で倒壊してしまい、木幡山に造り直すところもしっかり描かれていました。
先日、真田丸のオープニングを見ていたら西股総生の名前を発見。真田丸では戦国軍事考証を担当しているそうです。西股総生氏は中世城郭の研究家で「城取りの軍事学 築城者の視点から考える戦国の城」などの著作がたくさんあります。上田合戦では鉄砲を防ぐための竹把が登場しており、なかなかリアルです。
BLAST研究会
森本右近太夫一房

gacco「アンコールワット研究」第2週目。
ヒンズー教の寺院として造られたアンコールワットですが仏教寺院に変容してきます。戦国時代には日本人が仏像を寄進していて、その落書きが残っています。寄進した人の名前が森本右近太夫一房。
加藤清正の重臣だった森本儀太夫の次男で父の菩提を弔うために仏像を寄進しましたが、落書きには寛永九年と書かれています。西暦でいうと1632年。1615年に大坂の陣が終り、徳川秀忠による大坂城再建がようやく終わった頃になります。
森本右近太夫一房は加藤家ではなく肥前の松浦氏に仕えていたようで平戸が国際貿易国だったので、ここからカンボジアに向かってようです。当時、アンコールワットはインドの祇園精舎と思われていたようです。
落書きには「摂州津池田之住人森本儀太夫」と父親の名前がありますので、池田の出身だったんですねえ。となると織田信長と謀反を起こした荒木村重との有岡城の戦いにも巻き込まれていたんでしょうね。
Gaccoでアンコールワット研究がスタート

久しぶりにgaccoの講座を受講しています。
ガッコー(gacco)というのは日本語版ムークで、ムークというのはオンラインで公開された無料大学講座です。ムークのコンセプトは学びたい人はいつでもどこでも学べるで、全世界ではじまっています。た
だ海外の講座は基本、英語なのでgaccoで面白そうな講座があると受講しています。
先週から始まったのが上智大学が提供する「アンコール・ワット研究 ―「人間」を考える総合学問としての新地平―」です。東南アジア最大の古代帝国アンコールの実態に迫る講座で、第一週はカンボジア概説。カンボジア国旗はいろいろとかわっているんですが、いろいろと変っているんですが、いつも変わらないのが必ずアンコール・ワットが書かれています。現在の国旗は青、白、赤で青が国王、白が宗教、赤が国民の血をあらわしています。アンコール・ワット、一度は行ってみたいですねえ。



