亀形石造物

亀形石造物

丘の上にある酒船石遺跡から降りると2000年に見つかった亀形石造物があります。昔は整備されていなかったのですが、今はきれいになって整備のために一人300円を徴収していました。斉明天皇が道教を信仰していたので、祭祀が行われた遺構とみられています。

■四天王寺の方が古い?
四天王寺からよく似た亀形石造物があります。境内にある亀井堂で「経木(きょうぎ)流し」が行われていて、古本市などが行わるとよく見に行きます。亀をかたどった石の水槽と、そこから出た水を受ける同じく亀の形をした石の水槽からなっています。

2019年に調査が行われ古墳時代の石棺などに用いられた「竜山石」でした。飛鳥時代には使われていたようで、亀形石造物より古いのではという説もあります。そんなものが今も現役で使われているんですね。

乙巳の変後に孝徳天皇は難波京へ遷都し、四天王寺は都の南限でしたので祭祀に使われていたのでしょう。

花見

花見

ファイティング・コンサルタンツ研究会の花見

毎年、満開の時期にあわせるのが大変ですが、昨日の土曜日は見事にピンポンでした。天満橋に集合してスーパーで買い出しをして大川沿いに。ちょうど満開ということで、かなりの人出で地下鉄も混んでました。

今回はハンターも参加しているので自身で処理した鹿肉の燻製が登場し、なかなか美味です。ただ手間がめちゃくちゃかかるそうです。買い込んだお酒が全部無くなるまで飲んで花見は終了です。

    狂心渠(たぶれごころのみぞ)

    狂心渠(たぶれごころのみぞ)

    斉明天皇がつくった大運河です。あまりに大規模で民衆の負担が大きかったことから狂った心の運河(狂心渠)と呼ばれました。日本書紀に石上(いそのかみ)山まで運河をつくり、石上山の石を舟200隻で運び宮殿の東の山に石垣を造ったとあります。この東の山が石垣が見つかった酒船石がある丘だと考えられています。

    石上山は天理にある豊田山のことで頂上には豊田城があります。発掘調査で狂心渠の流路が判明しつあり、飛鳥では飛鳥坐神社の西側にある小川が運河跡になります。当時の運河の幅は10mで深さは1.3mありました。京都の運河・高瀬川の幅が8mなので、それよりも大きいですね。先日の歴史探偵では斉明天皇はインフラ整備を行ったと評価が高かったのですが実際はどうですかねえ。

    ■有間皇子
    狂心渠といえば有間皇子です。有間皇子は孝徳天皇の皇子で「天上の虹」では主人公の讃良(持統天皇)が最初に恋心を抱く相手でした。この有間皇子が蘇我赤兄にはめられます。

    「天皇の政治には三失がある。大きな倉庫を建て民の財を集めたのが一つ目、長い運河を掘って公の糧を費やしたのが二つ目、舟に石を載せて運び丘を作ったのが三つ目である」ピンポン!狂心渠の話です。謀反計画がすすみますが蘇我赤兄が中大兄皇子に密告しアウト。19歳で殺されてしまいます。

    万葉集には殺される前の「家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕 旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る」が残されています。

    金曜ロードショーとジブリ展

    金曜ロードショーとジブリ展

    津市にある三重県総合博物館で「金曜ロードショーとジブリ展」をやっているので覗いてきました。津では4月11日(金)までやっています。いつもは閑散としている博物館なんですが、会場に着いたら親子連れなどですごい人。なんで平日の昼間にこんなに人がいるんだ!!

    ジブリ映画の絵コンテなどが紹介されています。以前「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの」を三重県総合博物館でやっていましたが展示が充実していて、おまけに人は少なかったですね。そうそう高畑監督は伊勢市出身です。

    会場を進んでいくと真っ暗な中に王蟲(オーム)がいて腐海が再現されたコーナーがありました。別会場には「もののけ姫」に出てくるモロのでっかいオブジェなど、いわゆる映え写真が撮影できるコーナーがたくさんあって列ができていました。なるほど、これが目的なんですね。映え写真には縁なき衆生でございますので早々に退散しました。

    酒船石

    酒船石

    飛鳥の主目的は酒船石遺跡です。

    NHKの「歴史探偵」では酒船石を3Dスキャンで作った復元モデルで実験を行っていました。水を流すと笹舟をがくぼみに沿って流れていき、ランダムな穴に入ることから斉明天皇が占いに使ったという説でした。笹舟石が酒船石になったという説があり、これにのっとった実験でした。

    酒船石、昔は「三つ目がとおる」でも描かれていましたね。酒船石は小高い岡の上にありますが、新たに岡の中腹から石垣が見つかり展示されていました。日本書紀に「宮の東の山に石を累ねて垣とす」に該当すると考えられています。というと斉明天皇の両槻宮(ふたつきのみや)はここだったんですね。ということで酒船石よりもこの石垣を見るのが目的です。

    ■両槻宮
    日本書紀には「田身嶺(多武峰)の上の両つの槻の樹の辺り」と記述があり、談山神社から少し歩いた念誦崛(ねずき)にある石垣が両槻宮かなと、見に行きましたが、山の上の不便なところに宮を作る理由がさっぱりでした。酒船石の丘なら話が分かります。となると日本書紀の記述はどう考えるんですかねえ。

    空堀はじめます

    空堀はじめます!なんと薬研堀にも対応します!

    エイプリールフール2025

    各位                         2025年4月1日
                      水谷IT支援事務所・代表 水谷哲也

     おかげさまで「一国一城の主」セット、馬出、冠木門のオプション販売、好評なうちに完売いたしました。厚く御礼を申し上げます。

     最近、お客さまから闇バイトによる強盗などに対処できないかという相談が数多く寄せられるようになりました。そこで防犯対策のために空堀を掘るサービスを開始します。敷地の四方に箱堀を掘り、侵入を防ぎます。

    ■薬研堀にも対応

     ご希望により薬研堀、片薬研堀、毛抜堀にすることもできますしマニアックな方向けに障子堀にも対応します。水堀にしていただいてもけっこうですが防犯上は空堀の方が防御力が高いでしょう。オプションとして逆茂木をつけることができます。

    玄 関に入るには土橋を渡ることになりますが、裏口(搦手)も土橋にすることができます。攻撃力を高めるために馬出をつけるとなおよいでしょう。空堀は武田・金堀衆が施工を行います。武田信玄のもと家康の野田城を掘り崩した定評のある職人集団です。

    ■今なら旗指物20セットをプレゼント!
     空堀サービスですが堀の広さと深さによって見積しますので、まずはお問合せください。田舎で暮らされているご両親へのプレゼントにも最適です。今、お申込みいただくと家紋が入った旗指物20セットがついてきます。敷地の周りに旗指物を並べると城主気分があがること間違いなしです。

    甘樫丘

    甘樫丘

    甘樫丘へ

    標高は140mほどで頂上から大和三山(畝傍山、耳成山、香具山)や二上山がよく見えます。奈良平野で動きがあるとよく分かるので、飛鳥時代は見張り台があったのでしょう。麓に蘇我蝦夷、入鹿の邸宅があり、蘇我氏が活躍していた頃の遺構が先日、発見されました。

    甘樫丘から反対側を見ると多武峰と飛鳥寺がよく見えます。645年に乙巳の変で入鹿が中大兄皇子らに暗殺されますが、入鹿の首塚が甘樫丘の真下に見えます。入鹿が殺された飛鳥板蓋宮とは少し離れています。蘇我蝦夷は邸宅に火を放って自害します。乙巳の変はよく分かっていませんが、一番得した人物から考えると軽皇子(孝徳天皇)が糸を引いていたのでしょう。

    矢田丘陵へ

    生駒山

    先週・土曜日は珍しく奥さんと休みが一緒だったので「生駒山に登ろう」という提案が

    誤解している人が多いのですが、山城は好きでも山に登るのは疲れるだけなので、ごめんこうむりたいと思っています。山城が山の上にしかないので仕方なく登っているだけです。

    生駒山は標高642mもあり、2時間以上ひたすら登りです。これは御免こうむりたいと「飛鳥の甘樫丘に登ろうと」と提案して飛鳥へ行ってきました。甘樫丘は標高148mです。

    昨日・土曜日も、はたまた珍しく休みが一緒で再度、生駒山の提案が....

    こりゃ甘樫丘レベルではダメかなと矢田丘陵へ。矢田丘陵は生駒山の東側にある丘陵で、東大寺・二月堂から観光客が「生駒山が見える」と言っていますが、あれは矢田丘陵です。

    萩の台駅から矢田峠(標高340m)を目指します。ゆるやかな登りで30分ほど登ればよいので生駒山より楽ですねえ。縦走路があり、アップダウンを繰り返しますので、けっこう足にきます。ここをトレインランニングする酔狂な人間が何人かおりました。

    亀石

    亀石

    飛鳥のシンボルといえば亀石

    歩道のすぐ横にドデンと置いてあります。斉明天皇時代に朝鮮半島から来た石工によって作られたそうなので、ざっと1400年間は飛鳥にあります。ユーモラスな顔ですが、なんの目的でこんなものを作ったのかよく分かっていません。

    飛鳥時代には幅12メートルの東西道路が通っており、何らかの目印だったんですかねえ。昔から亀石は有名で江戸時代に発行されたガイドブック「大和名所図会」にも出てきます。

    飛鳥おもいで堂

    飛鳥おもいで堂

    飛鳥へ行ったついでに飛鳥おもいで堂へ寄ってきました。

    飛鳥って果物や野菜などは販売していますが、意外におみやげ物が少ないのです。飛鳥おもいで堂では店主が3Dプリンターを使って埴輪グッズなど、様々なオリジナル商品などを作っています。

    場所は石舞台古墳へ向かう道の途中にあるCafeことだまの裏側(駐輪場、駐車場)にあり、倉庫を改造した建物です。って、初めて行ったのですが(笑)

    店主は西川さんという中小企業診断士仲間です。

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