今日の夜は津駅前で中小企業診断協会・三重県支部の企業診断研究会。IT活用による経営革新事例と運送業界の業務改善事例がテーマでしたが、運送はコンビニ配送の話で面白かったですね。
コンビニに配送トラックが止まっていて納品しているところを見かけますが、あの車両はコンビニチェーンのものではありません。車両にコンビニ・
マークが書かれていますが、配送センターを管理している事業者から委託された運送業者の車です。車の目立たないところに有限会社何とかなど社名が書かれて
います。小規模事業者が多く、本日の事例は弁当ばかり1日3回輸送している事業者の事例でした。
コンビニ店舗へは弁当、雑誌、冷凍、常温(酒、缶コーヒ)など分類によっていろいろな便があり、1日に何回も配送が行われます。運送事業者は配送
センターで店ごとにピッキングして車に乗せて、5~8店舗を配達しますが標準時間が決まっており決められた時間より早く着くとペナルティになります。弁当
の廃棄が終わってないのに新しい商品が並んでは駄目など、いろいろ理由があるそうで反対に交通渋滞の遅延があるので遅れるのはある程度、認められていま
す。ただしあまり遅いとフランチャイズ契約している店主からクレームがとんできますので、やはり標準時間に収めないといけません。
車両にはタコグラフやGPSが積まれていますので、どこで休憩していたかもばっちり分かります。大変な世界ですね。単純に運べばよいという世界ではないので、半分ほどは辞めてしまう業界なんだそうです。