斎宮

saiku201211.jpg午後、明和町の企業さんへ行く予定でしたので、近くの斎宮へ寄ってきました。 

伊勢神宮へお参りする人は多いのですが、途中にある斎宮へ足を延ばす人はほとんどおりません。隠れスポットで、あまり知られていませんが平城京跡なみのすごい史跡です。 

斎宮とは古代から南北朝時代まで続いた伊勢神宮に奉仕する斎王の御所。ここで520人ほどが働いていましたが、中心となるのが斎王。美内すずえさんの漫画「アマテラス」は倭姫をモチーフにしていますが、この倭姫が2代目斎王です。 

天皇が変わるたびに未婚の内親王または女王の中から斎王を選びます。まずは嵯峨野にある野宮(現在の野宮神社と言われています)で斎戒生活を送ってから伊勢へ向かいます。 

歴史にもたびたび斎王が登場しますが有名なのは斎王になった姉・大伯皇女に会いにきた大津皇子。大伯皇女が大津皇子を見送った歌が万葉集に残っています。「わが背子を 大和へ遣ると さ夜深けて 暁露に 吾が立ち濡れし」。この後、大津皇子は24歳の若さで処刑されてしまいます。 

斎宮の中央を農道(遊歩道)が走っているのですが、発掘の結果、この道が奈良時代から現代まで続く道であることが判明。奈良古道と呼ばれています。最近、各区画を分けている道の一部が復元されましたが、広いですねえ。この道のすぐわきで国内最古となる「いろは歌」の墨書土器が出土し話題となりました。 

残念なことに月曜ですので斎宮歴史博物館は閉まっていました。

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