来年の今日(2014年4月9日)にWindows XPのサポートが終了します。
というわけで一時、ネットでも話題になった「WindowsXPの草原」の話題です。WindowsXPのデスクトップでよく見かけるのが「草原」の壁紙。青い空に雲がかかり、緑の丘には日があたっています。
この丘はCGではなく実在しています。場所はアメリカ・カリフォルニア州にあるソノマバレーの東にある丘。撮影したのはカメラマンのチャールズ・オレア氏で、現地のソノマバレーに住んでいます。「ナショナル・ジオグラフィック」などの撮影を担当するカメラマンです。
■最初は単純な色だった
デスクトップは机ですので最初はおとなしい色が採用されました。この色が鴨の羽色(かものはいろ)、マガモの頭の羽の色からとられた青緑色の一種です。英語ではティールグリーンと呼ばれています。基本16色の一つで、どんなブラウザでも正しく発色されるため採用されました。
やがて単純な色から机の上に写真を並べるように熱帯魚や森林などいろいろな壁紙が登場するようになります。2001年にリリースされたWindowsXPでは草原がデフォルトで表示されるようになります。
この草原があるソノマバレーはワイン生産で有名で、ブドウ畑が広がっています。カメラマンはワインにまつわる風景写真をよく撮影しているため、日常的に行き来する丘でした。ある日、カリフォルニアの青い空に積雲が広がる中、丘の緑が見事なコントラストになっていて思わず撮影しました。この時に撮影した写真が採用され、世界中のウィンドウズ・ユーザーが見ることになります。このカメラマンは実はマックユーザーだそうです。
■ベータ版と製品版ではデスクトップの壁紙が違う
マイクロソフトによるとデスクトップで使われる壁紙はプロのカメラマンや社内公募から採用されるそうです。コンセプトにあったイメージのものが採用されますが没になるものがほとんど。またベータ版と製品版ではデスクトップが違うことがあり、探しているマニアがいるそうです。例えばWindows7ベータ版のデスクトップは青い水の中を泳ぐ金魚でした。タイのベタという魚だそうですが、製品版ではWindowsの旗がデスクトップ中央にたなびくデスクトップになりました。