生きている間に日の目を見ない修理記録

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    名古屋城では本丸御殿の公開が始まっていますが、歴代の修理記録が展示されています。 

    前に修理した大工さんらが、どこをどういう具合に修理したかを記録したもので修理した壁の中などに埋め込まれています。つまり記録は次に修理が行われる時にしか日の目をみません。後に続く人たちのために残すために書かれます。連綿と続く職人の世界ですね。 

    修理した内容や関わった大工などの名前が書かれています。墨書で書かれていて、例えば宝永7年(1710)の修理では瓦の葺き替えが行われたことなどが分かります。 

    なかにはユニークな墨書もあり、展示されていたのは昭和の時代に行われた修理記録。似顔絵が描かれています。佐藤栄作首相時代のようですので、まだ存命の方もいるでしょうな。まさか落書きが展示されるとは思っていなかったでしょう。

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