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生駒駅北口1番のバス停から北田原行に乗車。1時間に1本出ています。下田原で降りて5分ほど歩いた集落の横にあるのが北田原城です。
北田原城と言われていますが本来の城の名前は伝わっていません。坂ノ上丹後守の城と言われていますが坂ノ上丹後守が誰なのか分かっていません。
北田原城は屈折する尾根上に郭が並ぶ連郭式で見応えがあります。大手道を歩くと郭に出ますがかなり広い郭で、大峰山の祠があります。ここから上にあがっていくと堀と土橋があり、この土橋がなかなか見事。土橋から急坂になっていて上がると主郭に入れます。おそらく虎口だったのでしょう。
堀切で区切られた隣の郭には送電線の鉄塔が建っています。さらに郭が続いていて、かなり広い城になっています。郭の配置は伊賀上野の城氏城に似ています。
北田原城は国道163号線と168号線が交差する所にあり、国道163号線は伊賀から大阪へ通じる道で168号線は奈良の南から交野へ通じる道で交通の要衝になります。街道に見張る城だったのでしょう。写真は郭から見た国道です。
田原城からも近く、連動して街道を抑えていたのかもしれません。