専門家派遣で津の田舎にある安濃へ。
専門家派遣は昼からでしたので、少し早く出て、安濃城へ登ってきました。主郭跡には阿由多神社が建っていますが周りの土塁や空堀も見事に残っています。色んな郭も残っていて見応えがある山城でした。藪もなくきちんと整備されていて汗だくにはなりますがスーツ姿で登れます。
安濃城を守っていたのは名門・長野氏の一族である細野藤敦。織田信長の伊勢攻めがはじまり滝川一益が攻め寄せますが、はね返し落とせませんでした。結局は、織田信長の弟・信包を長野家の養子に迎えて和議を結ぶことになります。
ただ信包は信長の命令でしょうが、長野氏の排除に動きます。北伊勢の神戸氏、多気の北畠氏も同じようにやられてしまいましたので信長の常套手段ですね。城を追い出された細野藤敦は京都に逃れ、江戸時代に豪商・荒木家となり、郷里の阿由多神社に大般若経を奉納します。
織田信包は三谷幸喜監督の映画『清須会議』では伊勢谷友介が演じていました。安濃城を落城させた後に伊勢上野城の城主になりましたが、小谷城が落ちた後のお市や茶々、初、江をかくまっていました。伊勢上野城の次に津城へ移りますが、本能寺の変後に信長のお母さんである土田御前をかくまい。土田御前は津で亡くなっています。