SFマガジンに連載された光瀬龍のSF小説。
萩尾望都が少年チャンピオンに漫画連載していたので、こちらを読んだ人も多いでしょう。阿修羅王がとってもよかったです。さっきWikipediaで見たら連載は1977年ですので40年も前になります。(笑)あの頃は若かったな~あ。
ギリシャのプラトンから話がはじまり、惑星開発委員会なるものが登場しますが、結論めいた話はありません。最後に阿修羅王と転輪王が会話する時に、宇宙の外側から、どうも誰かがこの宇宙そのものを実験しているようなシーンが出てきます。
■この宇宙は本物か
先日、アイザック・アシモフ記念討論会で、この宇宙がホンモノなのか、それともコンピューターの産物なのかという「シミュレーション仮説」の議論が行われました。
あくまで仮説なんですが、宇宙に関することが分かれば分かるほど、驚くほどこの宇宙は数学的な法則に基づいているようにみえ、物理学者のなかには我々が実在する世界にいるという証拠は何もないと言う人もいます。
シュミレーション仮説が生まれたのは2003年頃ですが、こういった議論を聞いていると40年も前にこのシュミレーション理論が「百億の昼と千億の夜」で描かれていたんですね。