経営情報システム 2016年中小企業診断士1次試験

LECで経営情報システムの講義をしていることもあり、先日終わった1次試験の問題をみています。
昨年の経営情報システムは科目受験者11,848人に対し、合格者はわずか716人、合格率6%という超難関試験でした。合格率が低かったので今年の問題は易しくなるだろうと思ったら、あいかわらずの難問で、受験者にとっては大変だったでしょう。
第3問に記憶装置の仕組みに関する問題が出ていましたが、これはガーベジコレクションとコンパクションの違いが分からないと解けない問題になっています。ガーベジコレクションは主記憶装置から不要になったゴミを収集しただけで、そのままでは使用可能なメモリサイズが小さく、他に活用できないため断片化しているメモリ領域を集めて 、他で活用できるよう連続した領域を確保するのがコンパクションになります。
第13問にはマイナンバーの問題が出ていました。これは出る可能性が高いと受講生に言っていたので、まずはOKでしょう。第14問にはIoTがらみでOrin2が出ていますが、こんなのまで出題するの!セキュリティではクリックジャンキング攻撃まで出ていました。またSQLに関する問題が出なかったので得点を稼ぐのが難しい問題構成になっていました。
情報の専門家でも得点するには難しい問題が多く、今年も合格率が低くなりそうです。2年続けてとなると試験委員の間で問題にならないんですかねえ。今年は経営法務も鬼門だったようです。

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