■秋分の日 二上山の真ん中に夕日が沈む
2017年は9月23日(土)が秋分の日となります。秋分の日、山の辺の道にある檜原神社境内には毎年、多くの人が集まり西の空を眺めます。真西には卑弥呼の墓という説もsる箸墓古墳があります。さらに真西にある大阪との県境にある二上山の雄岳、雌岳のちょうど真ん中にある竹ノ内峠に夕日が沈む光景を見ることができます。
※春分の日にも見ることができます。
■太陽の道とは
檜原神社は元伊勢と呼ばれ、豊鍬入姫命がここから天照大神を祀るところを探し、最終的に伊勢神宮へ遷座することとなりました。豊鍬入姫命が初代の斎王となりますが、この斎王が暮らしたのが斎宮です。この檜原神社から真東に行ったところにあります。また檜原神社をずっと西に行くと淡路島にいたり、ここにあるのが伊勢の森です。元伊勢の東と西にまっすぐ行ったところに伊勢があります。
この直線が北緯34度32分線で太陽の道と呼ばれ、一直線上に多数の神社や古墳、遺跡が並びます。1980年というと生まれていない人も多いと思いますが、NHKで「知られざる古代―謎の北緯34度32分をゆく」という番組が放映されブームを起こしました。ディレクターは水谷慶一(親戚じゃないです)で、海音寺潮五郎や司馬遼太郎などそうそうたるメンバーが出演していた「日本史探訪」という番組を作ったディレクターです。あの頃から歴史好きだったんだあ。(笑)
■太陽の道を歩く
実際は北緯34度32分に正確に並ぶわけではなく少しずれたりはするんですが、一直線にちかいのは驚嘆ですね。
私も若い頃、太陽の道を踏破してやろうと昔の海岸沿いにあった大鳥神社からスタート。真東へ進み行基の生家だった家原寺から萩原天神を超えて、さらに東へ進みます。ここらあたりから東へ進む道はなくなり、住宅街に迷い込み、さまよいながら、なんとか喜志駅までたどりついてギブアップしたことを覚えています。
近鉄大阪線が太陽の道に近いところを通っていて車窓から楽しめます。おすすめは長谷寺と榛原駅を出て右手に見える天満神社で、この2つとも太陽の道沿いにあります。