小坂鉄道

小坂鉄道
車社会の大館で一番賑やかなのはロードサイドなんですが、街中で賑やかなのは駅から長木川を渡ったあたりで飲み屋さんやホテルが集中しています。大館駅前は鄙びていて、なんと名画座が残っていました。そんな大館駅近くで見つけたのが廃線跡。調べると小坂鉄道と呼ばれる鉱山鉄道でした。コサカと言われると司馬遼太郎記念館と大阪商業大学がある河内小阪を思い出しますね。
江戸時代から小坂鉱山の開発がはじまり、明治時代には銀の生産高が日本一の鉱山となりました。マルコポーロの東方見聞録で黄金の国ジバングと称えられましたが、奥州藤原氏の時代から金・銀が豊富な土地なんですね。小坂鉱山から22キロ先にある大館へ輸送するために作られたのが小坂鉄道で小坂製錬が運営していました。
小坂鉄道は貨物鉄道として1908年(明治41年)に開通。もともとナローゲージでしたが、1962年(昭和37年)に標準軌(JRの在来線と同じ)に置き換えられます。いまや日本で走っているナローゲージ(軽便鉄道と同じ)の電車は三重にしかなく三岐鉄道・北勢線と四日市あすなろう鉄道 内部線・八王子線が健在です。
小坂鉄道は貨物だけでなく人も乗せていましたが、1994年に旅客営業を廃止、2009年に貨物輸送が廃止され廃線となりました。10年ちかく前には走っていたんですねえ。廃線跡がずっと残っていて終点の小坂駅には小坂鉄道レールパークがあるそうです。大館駅近くもきれいに線路が残っており、廃線跡ツアーなど観光資源になりそうです。

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