- 先週、奈良で法事だったので、ついでに喜光寺に寄ってきました。
喜光寺があるのは菅原の地で、もともとは土師氏が住み、後には菅原道真を輩出する菅原氏が住みました。菅原の名前はこの地名からとっています。
喜光寺は平城京の一等地にあり、ここに大仏作りに貢献した行基が菅原寺を建立します。行基が亡くなったのも、この寺でした。
■行基
行基は近鉄奈良駅前の噴水でも有名ですが、最初は集団で徒党を組んで変なことをやっている反社会的勢力として弾圧を受けたりしていました。やがて政権側に理解され、聖武天皇が菅原寺に行幸した時に本尊から不思議な光が放たれたことから、「歓喜の光の寺である」として菅原寺から喜光寺に名称変更されます。
現在の本堂は再建ですが、もともとは大仏殿の雛型として建てられたとの伝承から「試みの大仏殿」と言われています。そうそう、去年、喜光寺近くの菅原遺跡で夢殿のような八角円堂が見つかり行基の供養堂ではと言われています。