湖南市三雲小学校近くにあるのが夏見城。ここは夏見氏の居城で、甲賀五十三家の一つです。長享・延徳の乱があり、長享元年(1487年)と延徳3年(1491年)の2回、室町幕府が近江守護・六角高頼討伐の軍勢を起こします。将軍・足利義尚が自らが出陣し、今の栗東市にある鈎(まがり)に陣をおいたので「鈎の陣」とも呼ばれています。
この時に六角氏側で戦ったのが夏見氏。戦功によって夏見の地を領有することになり夏見城を築城します。天正13年(1586年)には天下統一した秀吉に領地を召し上げられ帰農したようです。夏見城の発掘調査では室町時代の「毛抜き」が見つかっています。
ただ城は竹藪の中で分け入ってみると土塁が残っていました。説明によると複郭式の構造とありますが、藪が多く断念。