聖徳太子の弟が創建したと伝わる當麻寺。奈良時代から平安時代に建てられた東と西の三重塔(東塔・西塔)がいいですね。當麻と言えば當麻蹶速(たいまのけはや)という人物が古代にいました。互角に力比べできるものはいないと豪語していたため、対戦相手を探していたところ出雲に野見宿禰(のみのすくね)がいました。出雲は島根県という説もありますが桜井から東に入ったところにも出雲があり、こちらの方が合理的です。
當麻蹶速と野見宿禰の相撲による試合が行われ、垂仁天皇が見守りますので天覧試合です。勝ったのは野見宿禰では當麻蹶速は殺されてしまいました。口は禍の元ですねえ。天覧試合が行われたのが山の辺の道沿いにある穴師の相撲神社です。野見宿禰は土師氏の祖となり出雲の畑のなかに塚が作られ近鉄電車から見ることができます。