高井城と同様に根来衆の出城となっていたのが千石堀城です。高井城とは近木川をはさんだ反対側にあります。千石堀城は周りを囲む堀が二重になっていて、特に東堀と北堀が明瞭に残っています。主郭へ続く虎口は食い違いになっています。千石堀城には根来方が千数百人が立て籠もり、なかなか落城しませんでしたが、筒井順慶軍が放った火矢が城内の火薬に引火し爆発で落城したといわれています。
千石堀城ですが、以前は藪から直登するしかなかったのですが、空堀に入れる遊歩道ができており、難なく郭内に入ることができるようになっています。紛らわしいのは紀泉鉄道計画路線跡に出ている案内版で城とは反対の南の尾根に登るようになっています。千石堀城を攻める付城がないかなと登りましたが展望台があるだけで遺構はなかったです。展望台からは遠くに関空が見えます。