西国街道をゆく(染殿池)

染殿池

武庫川を渡ってから南西に方向を変えた西国街道が今度はまっすぐ南下します。阪急、JR、阪神の線路を超えて国道2号線の旧道にぶつかり、ここから西に向かいます。江戸時代には西宮宿があり、ずっと下関まで続いています。さすがに下関まで歩くのはきついなあ。

JR西宮駅近くにあったのが喜多向稲荷社という小さな社。入口に「漢織呉織松 染殿池」という石碑が建っていました。4世紀頃に呉から漢織(あやはとり)、呉織(くれはとり)」という染色の技術を伝えるために2人の女性が渡来します。上陸したのが武庫の港で、染殿池(そめどのいけ)で糸を染めて布を織ったと伝わっています。稲荷社の奥に染殿池がありましたが、池は枯れていて水はありませんでした。付近に津門綾羽町、津門呉羽町、染殿町という地名が残っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です