西国街道をゆく(西寺跡)

西寺跡

西国街道ファンの皆様、おまたせしました。

誰も待ってないって!まあ、そんなこと言わずに、お付き合いください。

長岡京跡から阪急・東向日駅、JR向日町駅を超えて北東を目指します。桂川は久世橋を渡って超え川沿いの西国街道をゆくと吉祥院を過ぎて九条御前に出ます。平安京の九条通りです。九条御前の近くにあるのが西寺跡。京都駅から東寺の五重塔がみえますが対になって建てられたのが西寺です。桓武天皇は平城京の抵抗勢力である寺社がよほどいやだったのか平安京では官営の東寺、西寺以外の造営を禁じました。

■空海VS守敏僧都
東寺は空海が西寺は守敏僧都(しゅびんそうず)が担当することになります。824年(弘仁15年)干ばつがあり、神泉苑で雨乞いが行われることになりました。守敏僧都は空海と法力で競いましたが敗れてしまいます。空海が雨ごいをしている時に守敏が世界中の龍を瓶の中に封じ、呪力で出さなかかったのを空海が破ったので雨が降ったといわれていますが、守敏僧都にそんな力があるなら、そもそも雨を降らせられるでしょう(笑)。空海の方が気象予報士としての才能が上だったようです。

西寺は親方日の丸で国家財政に頼っていましたが東寺は空海のカリスマ性もあって貴族の信頼を集めます。両寺とも同じように落雷による火災がありましたが厳しい国家財政で西寺は再建がすすまず、東寺は勧進(クラウドファンファンディング)で再建され現在に続きます。

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