豊田にホテルをとっていたので岡崎から豊田に出たついでに夕暮れの寺部城跡へ。
永禄元年(1558)2月、若き家康が初陣を飾った城です。寺部城の城主は今川側でしたが離反して織田信長につきます。今川義元は元服したばかりの家康に寺部城攻撃を命じ家康は三河勢が支えます。家康は周到な戦いをしたようで、譜代の家臣団は「苦しいなかでお育ちになり、軍略は如何かと朝夕、案じていたが、めでたい」と涙を流して喜んだとあります。ただ大久保彦左衛門が書いた三河物語に出てくる話なんで話半分でしょう。ただ今川義元は初陣を評価し恩賞と腰刀を贈っています。
矢作川沿いに築かれた寺部城は土塁などが残り、藪の中には堀切などがありました。家康が天下をとると寺部城に槍の名手だった渡辺守綱が城主として入ります。大河ドラマ「どうする家康」ではジャイアンの声で有名な木村昴が演じていました。以後、渡辺氏が明治時代まで治めます。