下ツ道をゆく(10) 二階堂

二階堂

下ツ道は近鉄・二階堂駅のすぐ横を通っています。古い駅で大正時代にできた天理軽便鉄道(法隆寺-天理)の二階堂駅がスタートです。大阪から天理へ向かう天理教信者を想定して軽便鉄道が作られました。ところが大軌(近鉄)が西大寺駅から南進し、橿原神宮駅と結び、天理軽便鉄道を横断する形になりました。これを機として大軌(近鉄)にM&Aされます。1952年に平端-法隆寺が廃線となり、平端ー天理が近鉄・天理線として残りました。

二階堂駅の近くにある二階堂地蔵堂の二層屋根が二階建てに見えたことから二階堂と名付けられたそうです。今の地蔵堂ではなく古い時代のお堂です。もともとは膳夫寺(かしわでら)がありました。聖徳太子の妃、膳夫姫が天香久山の北側に建立した膳夫寺が移建されたものです。時代とともに膳夫寺がすたれ地蔵堂が建てられました。

ということになっていますが橿原市膳夫町にも膳夫寺があり、実のところよう分かりません。

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