隠岐の島(5) 手形

隠岐に流された後鳥羽上皇に亡くなる前に今まで尽くしてくれた家臣に摂津国(大阪府)水無瀬・井内両荘の領地を与える証文を書きますが、両手で真っ赤な手形を押しています。最後の力を振り絞って手形を押したことが伝わる証文で、国宝になっています。「後鳥羽天皇筆 御手印置文」

隠岐には写しが展示されており、現物はサントリー山崎工場の近くの水無瀬神宮(後鳥羽上皇の水無瀬離宮跡)にあります。このように昔、証文に「必ず払うから」と手に墨をつけて手形を押したので”手形”と言うようになりました。これが約束手形や為替手形となっていきます。

長年にわたり紙で運用されてきた手形ですが、2027年3月末に全廃となり「でんさい(電子記録債権)」に全面移行となります。

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