
耳成駅のすぐ南にあるのが横大路で、奈良盆地を東西に貫く古代の街道です。東に向かうと海石榴市(つばいち・山の辺の道の起点)から初瀬を通って伊勢街道になり、西に向かうと二上山の横を通って竹内街道になり堺につながります。
日本書紀・推古天皇21年(613年)の条に「難波(大阪)から京(飛鳥)に至る大道(おおじ)を置く」と横大路の記事がでてきます。飛鳥の宮とは小墾田宮のことで雷丘周辺にありました。横大路は1400年前にできた古道で当時は幅20mを超えました。藤原京ができた時に横大路は三条大路になり幅30~40m程度だったようです。現代では幅が狭くなり、ちょっと曲がっているところも多いです。