虎御前山は南北に峰々が連なった山で各峰に砦が造られました。南から伝多賀貞能陣、伝蜂屋頼隆陣、伝丹羽長秀陣、伝滝川一益陣、伝堀秀政陣、伝織田信長陣、伝木下秀吉陣、伝佐久間信盛陣、伝柴田勝家陣と続きます。小谷城に対する最前線にあったのが伝木下秀吉陣です。
三角形の主郭を中心に、周囲に帯郭を配置し、小谷城側には二重堀切が造られています。虎口も厳重です。小谷城は目の前で頂上にあったのが朝倉方の大嶽城、西側の尾根(写真の左側)には福寿丸、山崎丸が配備されました。東側の尾根(ちょうど木で隠れているところ)にあったのが小谷城です。