天理駅から長い商店街を歩くと天理教本部教会の前に出ます。
商店街にはふつうのお店も多いのですが、天理教の教本を売っている本屋や神具を売っているお店があるのは独特ですね。若い兄ちゃんや姉ちゃんが天理教の黒い法被を着て商店街を歩いているのも天理ならではです。日本では珍しい宗教都市で海外でいえばバチカン市国みたいなもんですかねえ。高野山もよく似た雰囲気があります。
天理といえば有名なのが天理図書館。2代目真柱だった中山正善が古典籍を収集し、収集を手伝っていたのが古書肆「弘文荘」の反町茂雄。国宝の日本書紀、播磨国風土記また源氏物語、新古今和歌集などが散逸せず収集されました。本を集めるといっても、陰にはいろいろとドラマがありまして、詳しいいきさつなどは「天理図書館の善本稀書 一古書肆の思い出」(八木書店)に語られています。
といっても今回の目的は石上神宮ですので、天理図書館は素通りです。