パソコン通信などの言葉が死後化したということで三省堂国語辞典から消えるそうです。
■パソコン通信って何?
インターネットが普及する前の1980年代にあったのがNifty-ServeやPC-VANなどのパソコン通信。全国の人とネットを通じて議論や情報交換できる夢のようなツールでした。本屋にパソコン通信の入門キットが売られていて、市ごとの電話番号(アクセスポイント)が掲載されていました。パソコンからモデム経由で自宅に近いアクセスポイントに電話をかけ電話回線を通じてパソコン通信をすることができました。
電話代とは別に通信費が1分間に10円ほどかかり、従量制料金なので、どんどん課金されて、請求書を見て目をむくころになります。そこで巡回ソフトを導入することになります。ウィンドウズでは“NifTerm”と呼ばれる巡回ソフト、マックでは“ComNifty+魔法のナイフ+NIFTY-Jぞーさん+茄子R”という組み合わせが定番でした。これで通信料金を節約していました。
■夢のテレホーダイが登場
1995年、NTTからテレホーダイという画期的なサービスが登場します。深夜23時から翌朝8時までの間、どれだけ通話しても一定料金(市内なら月1,800円)にするというサービスです。ただし定額制になるのは事前に指定した2つまでの電話番号だけです。
NTTでは遠距離恋愛している恋人へ電話料金を気にせず電話できるという利用者モデルを描いていたかもしれませんが、飛びついたのはパソコン通信利用者でした。「これで通信料金を気にせず、巡回ソフトを使わなくても思い切りパソコン通信ができる!」皆、考えることは同じで23時直前にパソコンに陣取り、時計とにらめっこ。23時になった途端にモデムからアクセスポイントに電話をかけます。