大和三山をゆく(5) 天の香具山

國常立神社

標高は152.4メートルで登りやすい山です。神武東征では大和に入る前に、この山の土で土器を作り天津神を祀ったことから大和平定できたと言われ呪術的な山になっています。有名なのが持統天皇の「春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山」ですね。

中ツ道はこの香具山山頂を起点にしており、山頂には天地開闢の際に出現した最初の神をまつる國常立(くにとこたち)神社があります。あまり眺望はよくありませんが、木々の間からちょこっと大和の街が見えるぐらいです。

天香山命(あめのかぐやまのみこと)という神さまが神武天皇が危機の時に布都御魂という刀を渡して助けます。布都御魂は石上神宮のご神体になっています。この天香山命は尾張氏の先祖で壬申の乱では大海人皇子に味方し、継体天皇の奥さんも尾張氏で熱田神宮の横にある断夫山古墳はこの奥さんのお墓という説があります。

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