ニッカ池

毛利
報道ステーションで天気予報となると六本木ヒルズの毛利庭園がバックに映ります。だいたい天気予報が終わるとテレビを消して、本を読んで寝てしまいます。(笑)六本木ヒルズのある場所には江戸時、長府毛利家(支藩)の屋敷がありました。
江戸時代初期、幕府や他の諸藩を折衝にあたる江戸留守居役をおくことになり白羽の矢があたったのが福間彦右衛門という人物。筆まめだった人で膨大な日記『公儀所日乗』を残してくれました。おかげで当時の社会情勢や幕府と藩との関係がよくわかる一級資料になっています。講談社学術文庫から「江戸お留守居役の日記」として出ています。
麻布の土地はもともと水が豊富なところで江戸時代から金魚養殖がよく行われていました。戦後1952年にニッカウヰスキーの東京工場ができた時、毛利庭園にあった池はニッカ池と呼ばれていました。
とてもきれいな水で、ジュンサイも生えていたそうです。ウイスキー造りには最適だったのでしょう。現在は毛利池となっていますが、かってのニッカ池はこの毛利池の地下に埋土して保存されています。こんな話は「マッサン」には出てこないでしょうね。

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