いよいよ確定申告シーズン。確定申告の受付は2015年2月16日(月)~3月16日(月)となりますが、電子申告の場合は本日、1月5日(月)から送信可能となります。
確定申告とは個人が1月1日~12月31日までの収入から支出と控除(住宅ローンなど)を差引き、所得を計算、税務署へ申告書を提出することです。これで2014年度の所得税額が確定します。
■働いているすべての人が対象
働いているすべての人、株式投資で儲けた、年金をもらったなど所得がある人は確定申告しなければなりません。
働いているすべての人が対象ですが会社勤めの人は税務署へ行って申告する必要はありません。毎月、給与から自動的に所得税が天引きされる源泉徴収と年末調整によって経理部門が会社勤めの人のかわりに税務署へ確定申告してくれます。
■源泉徴収制度は戦費の調達のため
源泉徴収制度はもともと戦争遂行財源を調達するために太平洋戦争の直前に導入されました。戦後、GHQから「年末調整ではなく、納税者みずからが税務署に確定申告をすることこそ、民主主義の基礎である」と源泉徴収制度をやめるよう勧告がありました。
ところが税務署にとっては徴税コストがかからず、企業がかわって徴税してくれるため、勧告は受け入れられず現在も続いています。
結果、自分が払っている税金の額をよくわかっていないビジネスマンが多く、政治参加意識が希薄になる原因のひとつといわれています。