昔、日本全国でナローゲージ(いわゆる軽便鉄道)が走っていましたが、営業運転している路線はわずか2つだけになりました。2つとも三重県内にあります。
その一つが近鉄四日市駅から出ているのが四日市あすなろう鉄道の内部線と八王子線。途中の泊駅で分岐します。ゲージ幅が狭く必然的に車両幅が狭くなるのでロングシートにすると座った乗客の足の間を抜けていくのが大変です。そこで列車の進行方向を向いた固定座席になっています。もともとは近鉄が運営していましたが赤字路線なので公有民営方式に移行しました。三重県は車社会ですからねえ。
そういえばこないだ日経新聞に高齢者の免許返納について面白い意見が載っていました。「車に乗れなくなったら公共交通機関を使う」と高齢者がよく言っているが絶対に無理という記事で、車に乗るよりも体力がいる公共交通機関に、ふだんから乗っていなければ車に乗れなくなった時点で無理という至極まっとうな意見です。歩いて10分のスーパーに車で買物に行く田舎の生活スタイルから変えていかないと無理なんでしょうね。